すくすく子育て、すくすく教育

優秀な子に育てたい3

小さいときからやっておきたい4つのこと・・・いろいろ体験

いろいろ体験すると書くと、みなさんはこう思いませんか?

「あっちこっち連れて行って、いろいろなものを見て、いろいろな経験をさせる。

あっちこっち旅行に行ったり、時には海外とか・・・。

でも、それって、お金と時間に余裕がないと・・・ねぇ」

でも、B君の家庭は、ごく普通のサラリーマン家庭。特に実家が裕福というわけでもない。

じゃ、この「いろいろ体験」ってどういうことなんでしょう?

難しいことではありません。

せっせと公園に連れて行く、せっせと友達と遊ばせる、一生懸命食事をさせる・・・

もちろん、時には1日かけて、家族で「科学館」といった施設に連れて行ったりもし、そういったところで、いろいろな体験をさせたりもしましたが、基本は日常の過ごし方。

公園を駆け回って泥んこになって遊ぶ、公園に生えている草花を取って回る、虫を追っかける、友達とおもちゃの奪い合いでゴタゴタする、友達に優しくする・・・。そういった日常の体験を大切にしました。

小さいときからやっておきたい4つのこと・・・積み木遊び

積み木やブロックをたくさん用意します。

小さいときは、ただそれを積み上げたり、崩したりして遊ぶだけですが、だんだんと、何を作るか考えるようになります。それにともなって数も数え始めます。もちろん、はじめは、数を組み立てる手助けをしたりもしましたが、そのうち自分で数えたり、ばらばらにしたりとできるようになります。

いろいろな形の積み木を積み上げ、崩し、ブロックでいろいろな形のものを、試行錯誤しながら組み立てるうちに、自然と立体感覚も身についていきます。

実はこの立体感覚というやつがやっかいで、中学受験の算数で一番身につきにくい部分でもあるのです。

それはさておき、そんな普段の遊びの中で数の合成・分解・立体感覚まで身につけられるのです。

小さいときからやっておきたい4つのこと・・・けじめ

お母さんが一番大切にしたのは、「けじめ」。

普段の生活の中で、「いいことと悪いこと」「約束を守ること」「素直が一番」など、当たり前のことを当たり前のこととして教え込んでいったことです。

なぜでしょう。

なぜこれが難関中学に入るために必要なんでしょう。

それは、塾の講師をしていたお母さんには十分すぎるほど分かっていたのです。

塾で学ぶ子どもたち、成績をぐんぐん伸ばすこと、なかなか成績を伸ばせないでいる子。どこが違うのか。お母さんは経験から、「素直な子」「きちんと約束が守れる子」「いろんなことにけじめがつけられている子」が成績を伸ばしてくることを知っていました。

ですから、B君が小さいうちから、こういったことを最も重視したのです。

ただ、頭から押さえ込むのではありません。

たとえば、電車に乗って子どもが騒ぐ(普通騒ぎますよね)と、頭から「他の人に叱られるからやめなさい」とは言いませんでした。

「そうやって騒ぐと、同じ電車に乗っている人がいやな思いをするの。B君も他の人に嫌な思いをさせられるのはいやでしょう?」といった感じで、「きちんと理由をつけて言い聞かせた」のです。

実は、これも大切なことで、B君は知らず知らずのうちに自分の行動を律することが少しずつできるようになっていったのです。これが「けじめ」につながりました。